セクゾ朱鷺メッセ参戦して熱中症になった話

7/2昼公演
セクゾ初めての夏のツアーということもあり、朱鷺メッセに夏に来たのは自分も初めてで暑いなーとは思ってた。
自分でも反省しているのが、帽子無し、日傘無し。
ハンディファンは持っていたけど熱風や気温より強い陽射しがなにより大敵だった。

飲み物は行きの新幹線に乗る前に買ったグリーンダカラ600mlを1本。
昼食は駅で買ったおにぎり2つ。
行きは満席で立ちながら呑気にINIの動画とかを見ていた。
新潟駅について朱鷺メッセまでのバスを待っている間、たまたま屋根が途切れて直射日光が当たる場所に並んでいて(あー帽子被ってないな)とは思ったけどこの時点ではすぐバス乗れるし大丈夫だろうと軽い気持ちだった。

公演中はやっぱりマスクだと息苦しくて、団扇で仰いだりどうしても辛い時は隣の人から顔をそむけてマスクをずらして息を吸ったりしたけど今までのコンサートと圧倒的に違う『暑さによる不快感』が強い。
公演中に水分を飲みきってしまい、この時点で若干悪い予感がする。

昼公演が終わった後に、会場の外に出た瞬間陽射しの強さに驚く。
せっかく来たし写真だけ撮って帰ろうと思い、近くのベンチに荷物を置いて写真を撮った。
この時点で冷静な判断が出来ていなかったのか、写真なんか撮ってないで飲み物を買わなきゃとか、日陰に入らないととか帰りのバス停に向かわなきゃという思いはあったのになんだか行動に移せなくてぼんやりしていた。

結局、ふらふらしながらバスの発着所に向かったはいいが手前にあったかき氷の出店に気を取られて列に並んでしまう。
運悪く屋根もなく、前述した通り帽子も日傘もなく、俯いて足元を見たら周りの人が差している日傘の影が見えて、あ、やばいなとやっと気づく。
持っていたタオルを頭にかけてなんとか直射日光は避けたけど、列から離れて涼しい場所に行って水分も摂るべきだったのに一度並んでしまったしあともう少しだし、とまた冷静な判断が出来なくてずるずると並び続けてしまった。
かき氷を買った後は屋内のイベントスペースで座って食べた。
開放されていて涼しかったし何より直射日光は当たらない場所なので少しホッとする。
とりあえず自販機かどこかでスポーツドリンクを買おう、と思いバス停に向かったけれど臨時バスに乗ろうとする人の列の長さに、自販機を見つけたのに買わずに並んでしまった。
冷静に考えてバスは増便されていて定期的に来るのだし、新幹線も指定席ではないからそれに乗れなくても困ることはなかったのに、本当にすべての選択肢を間違え続けてしまった。
バスはもちろんすし詰めで、座れなかった私はフラフラしたまま吊り革とポールにしがみついていたが新潟駅までの道のりが果てしなく続くように思えて、途中で一度(倒れるかもしれない)と思った。
やっとのことで新潟駅についたが、NewDaysでスポーツドリンクを買おうとした時にまた選択を間違えて(どうせなら容量が多い方にしよう)とただの天然水を買ってしまった。
塩分も摂らなくちゃ、とおにぎりとパンも買って新幹線ホームに向かい、500mlほどを一気に飲み干してなんとか生き返る。
でも水なので、ごくごく飲むとあまり飲みたくなくなった。
パンも食べたが、なんだかぼんやりしていたので零すし、よく考えたら新幹線のホームを間違えていてよたよたと移動する。
運良く帰りは座れたので、冷たい水のペットボトルを首に当てながら周りに人が居なかったのでマスクを外して顔周りの熱感を少しでも下げようとした。
この時点で頭はガンガンしていたが、吐き気はまだなかった。
帰りの記憶は殆どなくて、家に着いた瞬間エアコンをつけていなかった室内の恐ろしい熱気がまた具合を悪くさせた。
35℃以上になった部屋を冷やすために、節電の時期には申し訳ないが22℃で冷房をフルパワー運転させ、Twitterで見た「とにかく身体を冷やせ」というツイートを思い出してお湯ではなく水でシャワーを浴びて足や頭をとにかく冷やした。
運悪く、自宅には経口補水液等はなく、水道水と塩と砂糖を適当に混ぜたものを飲んだけれど、本当に不味いのにただの水よりは飲みやすくて熱中症であることを実感した。
31℃から一切下がらない室温に対して、エアコンの熱を直接浴びていると段々と「暑いのに寒い」というヤバい状態になる。
腕を触ってみると鳥肌が立っているけれど身体は確実に熱があるし、アイスノンで背中と首の後ろを冷やしていても悪寒がして、身体を冷やさないといけないのに寒気が邪魔をした。
トイレに行くのも必死の覚悟で、グラグラした頭で洗面所に行った瞬間にコンタクト取らなきゃ…と思いつつ鏡を見たら唇がカサカサになっていて脱水症状だなと思った。
コンタクトを取ってベッドに倒れ込み、自作の不味い経口補水液もどきをひたすら飲む。
作るのも億劫だったけど、脳みそが今この瞬間も熱で溶かされているような恐怖感でいっぱいになってなんとかボウルに水と砂糖と塩をぶち込み大きなタンブラーに移して飲む。
もうスプーン何杯とかもよくわからなくなってきたのでどんどん味も濃くなったが適当に水を足して飲み、トイレにも行き、頭が痛すぎて「死ぬ!」と叫びながらのたうち回る。
吐き気も出てきて、夜中に一回吐いた。
でもこれでまた水分が、と怯えながらゲロマズ補水液を作っては飲み、作っては飲んだ。
ワクチン副反応の時は熱はあったけど吐き気は無くて食欲もあったし事前にアイスやスポーツドリンクを買っていたのでここまで辛くはなかった。
途中本気で救急車呼ぶか、と思ったがこの季節、ただでさえ医療現場は逼迫した状況だし私の場合は自業自得で明らかに脱水症状だと思ったので自力で頑張るしかないと思い、夜通し呻いていたがいつの間にか意識を失うように寝ていたらしい。
気がついたら朝の4時で、頭痛はおさまっていたし室温はなんとか26℃まで下がっていた。
それでも倦怠感は続くし、明らかに本調子ではないので台所に向かうと昨夜の奮闘がうかがわれる塩と砂糖の容器とボウルが放置されていた。

というわけで今日一日ずっと不味い水飲んで少し食事も摂ったけれど本当にこれからの季節もっともっとヤバイことになると思い、日傘と帽子の購入、自宅に経口補水液やスポーツドリンクの備蓄を検討している。

これから現場がある方は本当に気をつけてください。