これは大夢を見たコンタクト

人生の半分以上眼鏡ユーザーだったのが、去年急にコンタクトにしようかなと思って眼科に行って1年ちょっと経った。

普段装用している眼鏡の度が正直あんまり合っていないので、装いのためというより純粋に視力の底上げ目的で現場の日だけ使っている。

INI現場で初めてのオフライントーク会開催、いつも最後列や4階席を引き当てている私にとって、誇張無しに人生最大の至近距離で大夢を見られる機会である。

3部だし幕張は遠いので一人で行くのもつまらないなと思っていたら、たまたまmizu先生(※先生と呼んでいるのは特に意味は無い、普通に相互)がスケジュールオフで会えることになり、オフライン参加しないのにわざわざ幕張で遊んでもらうことになった。

チンチャ感謝。

ヨントンはほぼカンペ見せるだけなので本人確認以外では己は映らないし、現場の日でもどうせ向こうから見えないしな…と思って適当な格好をしてるけれど、さすがに周りに同担の可愛らしいヲタクが150人いる場でみすぼらしい見た目をするのは憚られたので、精一杯人間らしい擬態を心がけることに。

普段着ない服を買ったり、前日に美容院に駆け込んで髪を整えたり、名札作るのに手間取ったり、そのような一つ一つの準備段階が「楽しい」と思えるのは素直に素敵なことだと思いました(感想文)

前日夜、緊張で寝られずフロイニを3時までリアタイしてしまい、朝起きたら何も用意が出来ていなくてまず焦る。

リーフェンのハイソでクレバーな会話が好き야

頑張れば鈍行で間に合わないこともなかったけど、いまいち化粧がうまくいかずに手間取っているうちにタイムリミットが来てしまい、大人なのでここは穏便に有料特急使用miniに。

と思いきや、このタイミングでモバイルSuicaえきねっとがシステムダウンし現金チャージしか出来なくなる。

何故それが今日発生するのか、やはり日頃の行い?

モバイルSuicaに現金チャージするという、令和にあるまじき文明の敗北感。

この混乱のせいなのか、最寄り駅で万札を握りしめて右往左往するサラリーマンを見かける。

落ち着いて。

戸惑うおじさまを生ぬるい目で見守りながら、JR東日本の靴を舐めて生きているわたくしは、数kの課金で快適な旅へ。

 

何食わぬ顔で当初の待ち合わせ時間に到着する予定が、mizu先生から遅くなる連絡が来てそんなところまで通じ合わなくてええんやで!になる。

コロナも同時期に罹ったし。

化粧が気に入らなくて、と打ち明けると即座に「ラメあるよ」と返ってくる。

ラメ売人?

 

初めて降りた海浜豊砂駅、目の前にデカいイオンモール

田舎の人間なので、中学時代の遊び場はイオン一択だったことを思い出す。

己の身支度をほぼほぼ犠牲にして来てくれたmizu先生曰く、「今日はヘアメイクオンニの気持ちで来たから」とのこと。

アンミカとIKKOと蜷川実花たかの友梨の生霊が憑いてるかのような凄みを感じた。

トータルビューティーサロンmizu開業を告げるゴング、勢いが武器、思い通り俺は無敵。

サイゼの隣の死海マッサージにめちゃくちゃ関心を持つmizu先生。

サイゼで作戦会議しながらヲタクの嗜みことアクスタ撮影会へ。

ついでに並べたタイムマシーン3号山本さんのサイン、異様。

 

 

当初の予定ではご飯を食べて爪を塗ってもらうのが主な目的だったのが、あれこれ思い悩む私を見かねてトータルビューティーアドバイザーの人格をおろしたラメ売人にメイク直しとヘアセットもやってもらった。

イオンモール幕張はとにかく座るところがたくさんある。

そして何故か丁寧にミニテーブルまで設置されている。

まずネイリスト人格になったmizu先生が短くカットしたマステ10本を取り出してきて本気を感じる。

爪をりひろむカラーにしてくれや!なんか斜めに!と頼んだら綺麗にバイカラーにしてくれた。

自分で塗ったことはあるけど、ちゃんとベースコートトップコートを塗るようなものではなかったのでウキウキする。

爪がキラキラしてるとテンションも上がるのは自然の摂理かもしれない。

爪が乾いたら今度はラメ売人による全力ラメ塗装、間近で見るmizu先生のカラコン可愛いなと思って口に出したら「いつもと同じやつ」と言われて、私が普段人の顔をちゃんと見ていないのがバレた。

涙袋も…アイラインも…とあれこれ顔面塗装してもらい、ビューティーアドバイザー納得の仕上がりに。

これが…私…ッ?!

閑話休題

ヘアセットもしてもらって、なんか耳つけようか!ということでピアス穴開いていない人間はイヤリングを探しにイオンモールを徘徊。

イオンならなんでもある、という田舎の人間特有の信頼通り越した崇拝。

なんでもない休日に友人と遊んでいるだけのような時間なのに、めちゃくちゃ楽しい上にこのあと大夢と対面トークなんだ…と思うと何言おうか考えてなかったことを思い出す。

仕事中に「ろむって10回言って!」「ろむろむ…」「私が好きなのは?」「髙塚大夢!」という何も面白くないネタを考えては我に返ってうなだれていた。

本当にセンスオプソ。

「会いたかったっていいな!」

「大好きって!」

めちゃくちゃ励ましながら、私は死海のマッサージで待ってるから…とややガンギマリの目で見てくるmizu先生。

そんなに死海気になってたんだ…

ドローンが飛んでる(なんで?)隣の百均で追加装備を買い、與那城さんにファンサを貰った伝説の「エアハグして」を前面に貼り付けてやろうかと一瞬血迷いかけたが踏みとどまり、もうなんだかんだやることはやり尽くして、やっと会場へと向かうこととなった。

今度は蜷川実花が憑依したプロカメラマン(大体本当のこと)のmizu先生に角度を指導されながら写真を撮ってもらい、とりあえずやりたかったことを全てやった。

もう本当に、ここまで来たらmizu先生とイオンで遊んでたらついでに対面トークがあった、くらいの気持ちでいないと失敗した時のメンタルが恐ろしいことになる。

全ての任務を終えてmizu先生がやっと死海マッサージに向かった後、フォロワー2人にミーグリしてもらっていよいよ入場。

待機列入場、持ち物検査、金属探知機、各メンバーのレーンと、JO1のハイタとはまた違った導線でドキドキする。

(トバリマンさん、たろいさん、直前までありがとうございました。)

レーンに並ぶ際にMeetPassの画面を更新してなくて焦る、ここまで来て入れなかったら流石に泣く。

並んだら後ろに若い男の子が来て、あぁ、多分大夢の反応は私より良いんだろうなと落ち込んだ。

可愛くて若い子より、マダムと男の子の方が羨ましく思ってしまう。

いい歳こいて、美人でもなく、面白いネタを仕掛けるセンスもなく、絵が描けたりなにか一芸に秀でているものがあるでもなく、大勢の中で埋もれている自分自身がレーンに並んだ人達の中でどんどん矮小な存在に思えてくる。

いいんだ、どうせ、ここまできたらもう、顔が見られるだけで幸せ、愛知最後列より近いし、話せるし。

他人に期待しないことが結局1番自分の心を守るから、全力で最悪の場合を想定する。

出禁にならなければ、まぁ、いいでしょ。

鬱々とした表情のままスマホも触れずにいると、突然ブースから大夢の声が聞こえてきた。

「それはね〜言えないんだよね、ごめんね」

すげー気になる。

JO1の時は純喜のブースから「ボントゥビ、ワー↑」が聞こえたくらいで大声を出さない限り外に話し声が漏れることはなかったから、MONSTA Xの時みたいにわりと聞こえてきて少し笑って、緊張がほぐれた。

前の、可愛らしいminiと目が合う。

特に何か話した訳では無いが、誰かしらのブースから素っ頓狂な声が聞こえてくる度に少し目を見開いて苦笑しているのが可愛かった。

大夢のレーンは半分はマダムだった。

なんというか、モンドリの異様な企画推進力と財力、分かる気がした。

ちょうど一年前に、キヒョンちゃんのハイタ券55秒分を握りしめて滝汗をかいていたのがまさにここで、急にMONSTA Xのリリイベ会場に戻った気がした。

メンバーがトイレに行く度騒いでスタッフのおじさんにガチで罵倒されたり、ハイタ券偽造が出たり、メンバーがヒョイッとブースから頭を出してサプライズしてくれたり、めちゃくちゃ治安悪いけどMONSTA Xとモンベベの大切な時間だったあの日から1年経ったら、今度はキヒョンちゃんとほぼ同じ位置に大夢のブースがあって、ご丁寧にホールの電気が半分消されてるところまで一緒で、緊張で吐きそうだけど、まぁなんとかやれそうだ。

ここまで言及してなかったが、スタッフさんの雰囲気がとても良くて、こちらを明らかに犯罪者として見ていたTXTのイベスタとかもう一生かけて語り継いでやるから覚えてろよという感じ。

アップルウォッチとスマホは禁止でーすと言われて春日と同じ顔でみんながiPhoneだと思うなよ、と軽く文句を言いながら顔を上げると、私の前の人の時間を測っているスタッフのお姉さんが、ニコニコしているのが見えた。

めちゃくちゃ雰囲気良いな、とまた思った。

前の子がかなり粘っている中に通されて、肩をそっとホールドされながら頑張るその子を見送る大夢の横顔をじっと見ていた。

視界に映った景色は、オレンジと紫しか覚えていない。

 

大夢の大きさを視認した瞬間、一年前のキヒョンちゃんを思い出した。

あぁ、本当に実在してるんだね。

名前は呼ばれた記憶はない。

名札は作っていったけど、特に呼ばれたいわけでもなかったので気にしない。

震えて声が出なくて何も言えなかった與那城さんハイタよりは頑張りたくて、一歩踏み出してmizu先生渾身のネイルを両手を突き出して見せつける。

「大夢くんのためにネイルしたよ〜」

「お〜綺麗!」

「りひろむ色!あ!りひろむエピ教えて!」

「りひろむエピ、さっき、ツーショ撮った!」

「後で載せてね!」

「ん!」

「まもなくでーす」

 「また来るねー!」←来ません

ブースを出たあたりで、後ろに並んでいた男の子miniに親しげに挨拶する大夢の声が聞こえた。

あぁ、やっぱりな、と平静を装って荷物を回収し、そのまま会場を後にする。

 

幕張を出ようとしたらあくにゃんとじいを見つけてゲンナリした。

あくにゃんと村松はどこにでもいる。

 

早く、一刻も早くmizu先生に会わないと、とボーっとしながらエスカレーターを下っていたら、さっき会ったたろいさんがすれ違い様に声をかけてくれて、自分が名札つけっぱなしだったことに気づく。

與那城さんの時と同じミスである。

命の恩人(たろいさん)にギクシャクと会釈し、ご武運を…と背中を見送った。

コンサート現場でもないのに、無駄に大荷物を担いでフラフラと来た道を戻る。

大夢がネイルを褒めてくれたこと、mizu先生に絶対言わなくちゃ、とそれだけは忘れないように。

イオンの入り口で待ってくれたmizu先生を見た瞬間に、マジで泣きそうになった。

オフラインレポで子供が親に抱き着いて泣いてた話を見る度に、自分も同じ気持ちだったから貰い泣きしてる、今も。

死海マッサージを受けたはずなのに、ハンドベルの騒音に苛まれてかなりグロッキーになっていたmizu先生。

ハンドべル配布してるらしい、イオン幕張。

ごめんね、マジでなんも得もないのにわざわざ着いてきてくれて。

 

あらゆることがごちゃごちゃになってとりあえず何話したかを聞かれて、そういえば名前も呼ばれていないし大好きも会いたかったも言ってないことをぼんやりと実感する。

この後、船橋の飲み屋まで行くのにどうやって行けばいいのか、とふいに思い当たってヤフー路線で調べ始めたら、mizu先生に「距離どうだった?」と聞かれて何も考えずに「船橋駅のほんとにすぐ駅前!」と返答したら、オフラインの大夢との距離の話だったらしく、リアルアンジャッシュの会話になって思わず顔を見合わせて笑った。

 

今日半日、いろんな人格のイタコをして疲労困憊のmizu先生とスタバで感想会。

大夢がネイル褒めてくれたよ、と伝えたらとても嬉しそうだった。

嬉しい、嬉しくしてくれて。

大夢の一言で私も嬉しい、mizu先生も嬉しい。

お気づきだろうか、これこそが一つの仕事で二つの成果。

そう、一仕二果である。

 

そうだ、今日のコンタクトせっかくだから以前Twitterで見た人みたいに取っておこうかな、と思い立ったらちょうどINIフォルダが更新された。

もう18時なことに驚愕する2人。

静かなとこで見ようか、ということになり結局飲みに行くのは諦めていつもの通りカラオケに移動した。

DAMを選んだものの、アカウント作ってログインして歌うのがどうしても面倒くさくてINIちゃんごめんね…と言いながらMONSTA Xの本人映像を流した。

えーん、ウォノちゃん細いよー(泣)

相変わらず右目だけ全然外れないコンタクト、グラスが全部無くなって温かいものしか飲めないドリンクバー、頼んだのに全然来ないフード。

ええんや、もう、何もかも終わったし。

やっと取れたコンタクトを並べて写真を撮ってツイートして、またボーッとした。

INIフォルダを見ていると、た組のあまりの適当さに謎解きとクイズ番組フリークのmizu先生が笑い出す。

自分がやる前は落ち着いて見られなかったレポを、流れてくるだけひたすら眺める。

フェンファンと子供のレポを見て泣くなどした。

フードが来ない。

店員を呼んだら「フードですよね…今作ってます…」と言われてめっちゃ気まずい。

TWICEのドーム公演の本人映像を見る。

女のコのアイドルはいつだって可愛い、脳汁がドバドバ出て回路が焼き切れる音がした。

INIの本人映像を見る。

ツアー行きたいー!と叫んでいたらスキズの京セラが当たって2人でデカい声で騒ぐ。

ホテル取ろう!どこがいい?と聞いたらいきなり「ラブホ!綺麗なとこ!」と言われて戸惑い、とりあえずTwitterで見てブクマしておいたお洒落なホテルを予約する。

なんか今日はすごく良い日だ。

なんやかんやしてたらポテトが来る、想像よりデカいし味も濃い。

 

 

次オフラインとヨントンどっちが良い?と聞かれたら多分ヨントンにするけど、オフラインはブチッと切られないし待機中のソワソワも楽しめる人ならおすすめだと思う。

 

でも、絶対に一人で行かないことをおすすめする。

 

何かあっても、誰かと話せればそこまで落ち込まないで済むし、何のためにここまで来たんだ…と一人でうなだれることもない。

 

あとイオン幕張は座るところがたくさんあるので時間潰すのにはマジでおすすめ。(大事なことなので2度言いました、さて1度目はどこで言ってたでしょうか)

 

今度行ったらmizu先生と死海マッサージ連番することに決めている。