流れ星が落ちてきた夏
記憶が薄れていくのが悲しくて、寂しい。
でも多分、またすぐに逢えると信じている。
2023/07/15-16、大阪にて開催された、いくみんとズハオのペンミに行ってきた。
東京公演は初日だけ入ることが出来たが、私自身がコロナ感染の療養明けなのも重なって2階で静かに見ていたため、大阪では同行者と一緒に元気に楽しめたら良いなくらいに思っていた。
1階席の真ん中くらい、通路脇だけどAP席が近くてカメラマンさんも頻繁に行き来しておりよく見たらいくみんのご親族の方が並んでいる列の近くだった。
1pickでは無かったけれどいくみんのこともズハオのことも応援していた同行者と、可愛い可愛いかっこいいとはしゃぎながら見る幸せ。
東京公演とはセトリもゲームコーナーの内容もガラッと変わっていて大阪らしいやり取りもあり、新しい曲を練習してくれた2人と、スムーズに進行できるように工夫してくれた運営の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいになった。
楽しくて楽しくて、でもこれが終わったらあと1公演、明日が終わったらズハオにまたいつ会えるんだろう、という考えが頭をよぎる瞬間も無いわけではなかった。
アンコールでは二人とも公演グッズのTシャツに着替えてくるため時間がかかる、それを待つ間に流れるVTRは毎度のことながら素に近いズハオが映されていて、何度見ても可愛い。
その間に、長くK-POPのファンをしている同行者が、Candyの原曲はH.O.Tで代々SMアーティストにカバーされ、EXOもレイさんがいたEXO-Mでパフォーマンスしたことがあると教えてくれた。
(さっき調べたらまさに10年前の2013年、ズハオは12才でちょうどダンス始めた頃)
そして、いくみんがやった品行ZEROが個人的にブロビの思い出の曲なのでペンミでやるとは思わなかった、と驚きつつ喜んでくれた。
いつも単番で寂しいので純粋に連番相手がいる嬉しさとはまた別に、色んな偶然が重なった結果であるけど大阪の追加公演が決まってすぐに、一緒に行きませんか、と声をかけて本当に良かった。
そんな話をしていた次の瞬間、ステージに誰も出てきていないのにモニターに2人が映し出されて後方のファンが一斉に立ち上がって歓声をあげる事態が起こった。
なまじ東京公演の記憶があるため、咄嗟に客席降りだと分からなかった私はキョロキョロと2人を探して辺りを見回すと、1階の後方出入り口から入ってきたズハオの頭だけが見えた。
サインボール欲しいけれど、それ以上にもしかしたら近くをズハオが通るかもしれないと考えると、頭が真っ白になりただただ団扇を握りしめることしか出来ない。
そうこうしている間にズハオが全身見える位置まで降りてきて、通路からCブロックに向かってボールを投げ始めた。
初めてズハオの全身を後ろから目の当たりにしたが、あまりに背が高くて背中が広くて思わず「デカーーーッ」(C.V.藤牧京介)となった。
マスターでも他の誰でも多分あの瞬間のズハオの背中は記録出来ていない、私だけの画角から見える景色だった。
ありえないくらい長い脚、すんげぇ高いところにある腰、太平洋くらいある背中、その上に頭。
178cmではないな、と確信した瞬間ズハオが振り向いてすぐ横の通路を降りてきた。
一番星の生まれ変わりは、手に持っていたボールをほぼ手渡しで後ろの席の人に配っていく。
そういやボール投げ下手だった。
目の前に来た時にもう手持ちのボールは無くて、その代わりに人生で初めてこんなに近くでアイドルを見た。
見たと言うかズハオという存在が横の空間に概念として存在していた。
大人しくズハオの顔を眺めていればいいのに、こんな幸運二度と無いと焦った私はなぜか何も持っていないズハオに向かって手を差し出すと、ズハオが右腕にスローガンを巻いているのだけ見えた。
すると、あろうことか一番星の生まれ変わりは左手に握りしめていたくしゃくしゃのスローガンをひょいとくれたのだ。
現代のアンパンマンかと思った。
こんな欲深いヲタクに何の躊躇いもなく持っていた物をくれて、そのまま広い背中を見せて降りていくズハオ。
途中いくみんのご親族がいらっしゃる座席に立ち寄り、おじさん達に愛嬌を振りまいて、また次のところへ歩いていく。
混乱して座り込んでいた私に、同行者が興奮気味に声をかけてくれた。
チビの私に合わせて少し屈んでくれたらしいズハオの優しい顔、私は全く記憶が無いが「良いもの見られました」と言っていたのであとでWeiboでめちゃくちゃ客席降りの動画を探した。よくわからなかった。
考えてみればマスターだけでなく他の日本人らしき人もスマホで客席降りを撮影していた気もするが、ヲタクの本能としてズハオの公式団扇を握りしめていた結果、人生で1番近いズハオのことをなんらかの記録に残すことは出来ず、ハイタッチしたり大好きだよと声をかけたわけでもなく、ズハオの表情よりも背中の広さと目の前にあった腕ばかりが記憶に残っている。
サイン会で話したり、終演後に街で遭遇したりした人の方がよほどやり取りして意思疎通出来たと思うので羨ましいなと思わないでもないが、アイドルとして過ごしている時間の中で流れ星みたいな一瞬の煌めきを振りまいて去っていたズハオのことを、これからもずっと忘れないで生きていきたい。
2日目は単番だったが、丸一年課金していたおかげかチケプラトレードで無事に取ることが出来たため、今後もチケプラ様の靴を舐めて生きていく。
オンライン配信の件や、いくみんが出演するRBWのファミリーコンサートの告知の後に、まだズハオの告知が残っていると聞いて途端に怯えだすヲタク。
ズハオが姿勢を正して話し始めた瞬間に中国語が分かるファンが悲鳴を上げ、後ろにいた中華ペンのお姉さんが「アルバム…」と呟いたのが通訳さんより前に聞こえた。
アルバム…マジか…どういうこと?となりつつ、通訳を聞いて初めて理解した日本人のヲタクがもちろんものすごい悲鳴をあげて、ズハオがたじろぐ。
しかも今日が初めての情報解禁で、それ、日本のペンミで良かったんだろうかと思ったけど
、レイさんや事務所が日本のこともズハオの活動する場所として考えてくれているのかなと淡い期待もしてしまった。
実際、ズハオがボイプラファイナル直前で脱落してしまった後も、グローバルのファンダムでは希望を捨てていない意見が多かった。
大丈夫、なぜならズハオはレイさんの事務所所属だから、とわざわざたくさんの理由を画像にまとめて貼ってくれている人もいた。
正直、私はレイさんのことも染色体の子達の活動も知らなすぎて、その時は藁にも縋る思いにすらなれなかったそれを唐突に思い出したのも、やっぱりズハオの中心にあるのはいつだってレイさんの存在なんだなとペンミを通して再認識したからで。
19歳のズハオを年齢制限を超えているのに事務所に入れてくれたこと、RBWとどんなやり取りがあったかわからないけれど、韓国のオーディション後に日本人の練習生と日本でのペンミをさせてくれて、ただスマホで投票していただけの日本の私達に逢える機会をくれたこと、それらをただの温情や思いつきでやるわけもなく。
撮影の匂わせとかもあったし、どのくらいの準備期間があるのか予想がつかないけれど、多分そんなに待つことなく、きっとまた元気な笑顔を見られる日が来ると期待している。
期待してねってズハオも言ってたし、多分。
以下、雑記。
MONSTA X(というかほぼウォンホ)は着ているTシャツをその場で脱いでサインして投げたりしていたが、スローガンを貰うというのがあまり聞いたことがないし、特にサインや何か特別な印があるわけでもないので正直、私にはこれをズハオから貰ったという証拠が無い、別に誰かに証明する必要もないのだけれど。
なんとなく上手い収納方法も見つからず今は部屋のハンガーに吊るしている。
しっかり縦に折られた跡が残っていてズハオの顔が真っ二つになっているが、多分右腕と同じように左手に巻くために縦に折っていたのかな?と勝手に思っている。
これは大夢を見たコンタクト
人生の半分以上眼鏡ユーザーだったのが、去年急にコンタクトにしようかなと思って眼科に行って1年ちょっと経った。
普段装用している眼鏡の度が正直あんまり合っていないので、装いのためというより純粋に視力の底上げ目的で現場の日だけ使っている。
INI現場で初めてのオフライントーク会開催、いつも最後列や4階席を引き当てている私にとって、誇張無しに人生最大の至近距離で大夢を見られる機会である。
3部だし幕張は遠いので一人で行くのもつまらないなと思っていたら、たまたまmizu先生(※先生と呼んでいるのは特に意味は無い、普通に相互)がスケジュールオフで会えることになり、オフライン参加しないのにわざわざ幕張で遊んでもらうことになった。
チンチャ感謝。
ヨントンはほぼカンペ見せるだけなので本人確認以外では己は映らないし、現場の日でもどうせ向こうから見えないしな…と思って適当な格好をしてるけれど、さすがに周りに同担の可愛らしいヲタクが150人いる場でみすぼらしい見た目をするのは憚られたので、精一杯人間らしい擬態を心がけることに。
普段着ない服を買ったり、前日に美容院に駆け込んで髪を整えたり、名札作るのに手間取ったり、そのような一つ一つの準備段階が「楽しい」と思えるのは素直に素敵なことだと思いました(感想文)
前日夜、緊張で寝られずフロイニを3時までリアタイしてしまい、朝起きたら何も用意が出来ていなくてまず焦る。
リーフェンのハイソでクレバーな会話が好き야
頑張れば鈍行で間に合わないこともなかったけど、いまいち化粧がうまくいかずに手間取っているうちにタイムリミットが来てしまい、大人なのでここは穏便に有料特急使用miniに。
と思いきや、このタイミングでモバイルSuicaやえきねっとがシステムダウンし現金チャージしか出来なくなる。
何故それが今日発生するのか、やはり日頃の行い?
モバイルSuicaに現金チャージするという、令和にあるまじき文明の敗北感。
この混乱のせいなのか、最寄り駅で万札を握りしめて右往左往するサラリーマンを見かける。
落ち着いて。
戸惑うおじさまを生ぬるい目で見守りながら、JR東日本の靴を舐めて生きているわたくしは、数kの課金で快適な旅へ。
何食わぬ顔で当初の待ち合わせ時間に到着する予定が、mizu先生から遅くなる連絡が来てそんなところまで通じ合わなくてええんやで!になる。
コロナも同時期に罹ったし。
化粧が気に入らなくて、と打ち明けると即座に「ラメあるよ」と返ってくる。
ラメ売人?
田舎の人間なので、中学時代の遊び場はイオン一択だったことを思い出す。
己の身支度をほぼほぼ犠牲にして来てくれたmizu先生曰く、「今日はヘアメイクオンニの気持ちで来たから」とのこと。
アンミカとIKKOと蜷川実花とたかの友梨の生霊が憑いてるかのような凄みを感じた。
トータルビューティーサロンmizu開業を告げるゴング、勢いが武器、思い通り俺は無敵。
サイゼの隣の死海マッサージにめちゃくちゃ関心を持つmizu先生。
サイゼで作戦会議しながらヲタクの嗜みことアクスタ撮影会へ。
ついでに並べたタイムマシーン3号山本さんのサイン、異様。
当初の予定ではご飯を食べて爪を塗ってもらうのが主な目的だったのが、あれこれ思い悩む私を見かねてトータルビューティーアドバイザーの人格をおろしたラメ売人にメイク直しとヘアセットもやってもらった。
イオンモール幕張はとにかく座るところがたくさんある。
そして何故か丁寧にミニテーブルまで設置されている。
まずネイリスト人格になったmizu先生が短くカットしたマステ10本を取り出してきて本気を感じる。
爪をりひろむカラーにしてくれや!なんか斜めに!と頼んだら綺麗にバイカラーにしてくれた。
自分で塗ったことはあるけど、ちゃんとベースコートとトップコートを塗るようなものではなかったのでウキウキする。
爪がキラキラしてるとテンションも上がるのは自然の摂理かもしれない。
爪が乾いたら今度はラメ売人による全力ラメ塗装、間近で見るmizu先生のカラコン可愛いなと思って口に出したら「いつもと同じやつ」と言われて、私が普段人の顔をちゃんと見ていないのがバレた。
涙袋も…アイラインも…とあれこれ顔面塗装してもらい、ビューティーアドバイザー納得の仕上がりに。
これが…私…ッ?!
(閑話休題)
ヘアセットもしてもらって、なんか耳つけようか!ということでピアス穴開いていない人間はイヤリングを探しにイオンモールを徘徊。
イオンならなんでもある、という田舎の人間特有の信頼通り越した崇拝。
なんでもない休日に友人と遊んでいるだけのような時間なのに、めちゃくちゃ楽しい上にこのあと大夢と対面トークなんだ…と思うと何言おうか考えてなかったことを思い出す。
仕事中に「ろむって10回言って!」「ろむろむ…」「私が好きなのは?」「髙塚大夢!」という何も面白くないネタを考えては我に返ってうなだれていた。
本当にセンスオプソ。
「会いたかったっていいな!」
「大好きって!」
めちゃくちゃ励ましながら、私は死海のマッサージで待ってるから…とややガンギマリの目で見てくるmizu先生。
そんなに死海気になってたんだ…
ドローンが飛んでる(なんで?)隣の百均で追加装備を買い、與那城さんにファンサを貰った伝説の「エアハグして」を前面に貼り付けてやろうかと一瞬血迷いかけたが踏みとどまり、もうなんだかんだやることはやり尽くして、やっと会場へと向かうこととなった。
今度は蜷川実花が憑依したプロカメラマン(大体本当のこと)のmizu先生に角度を指導されながら写真を撮ってもらい、とりあえずやりたかったことを全てやった。
もう本当に、ここまで来たらmizu先生とイオンで遊んでたらついでに対面トークがあった、くらいの気持ちでいないと失敗した時のメンタルが恐ろしいことになる。
全ての任務を終えてmizu先生がやっと死海マッサージに向かった後、フォロワー2人にミーグリしてもらっていよいよ入場。
待機列入場、持ち物検査、金属探知機、各メンバーのレーンと、JO1のハイタとはまた違った導線でドキドキする。
(トバリマンさん、たろいさん、直前までありがとうございました。)
レーンに並ぶ際にMeetPassの画面を更新してなくて焦る、ここまで来て入れなかったら流石に泣く。
並んだら後ろに若い男の子が来て、あぁ、多分大夢の反応は私より良いんだろうなと落ち込んだ。
可愛くて若い子より、マダムと男の子の方が羨ましく思ってしまう。
いい歳こいて、美人でもなく、面白いネタを仕掛けるセンスもなく、絵が描けたりなにか一芸に秀でているものがあるでもなく、大勢の中で埋もれている自分自身がレーンに並んだ人達の中でどんどん矮小な存在に思えてくる。
いいんだ、どうせ、ここまできたらもう、顔が見られるだけで幸せ、愛知最後列より近いし、話せるし。
他人に期待しないことが結局1番自分の心を守るから、全力で最悪の場合を想定する。
出禁にならなければ、まぁ、いいでしょ。
鬱々とした表情のままスマホも触れずにいると、突然ブースから大夢の声が聞こえてきた。
「それはね〜言えないんだよね、ごめんね」
すげー気になる。
JO1の時は純喜のブースから「ボントゥビ、ワー↑」が聞こえたくらいで大声を出さない限り外に話し声が漏れることはなかったから、MONSTA Xの時みたいにわりと聞こえてきて少し笑って、緊張がほぐれた。
前の、可愛らしいminiと目が合う。
特に何か話した訳では無いが、誰かしらのブースから素っ頓狂な声が聞こえてくる度に少し目を見開いて苦笑しているのが可愛かった。
大夢のレーンは半分はマダムだった。
なんというか、モンドリの異様な企画推進力と財力、分かる気がした。
ちょうど一年前に、キヒョンちゃんのハイタ券55秒分を握りしめて滝汗をかいていたのがまさにここで、急にMONSTA Xのリリイベ会場に戻った気がした。
メンバーがトイレに行く度騒いでスタッフのおじさんにガチで罵倒されたり、ハイタ券偽造が出たり、メンバーがヒョイッとブースから頭を出してサプライズしてくれたり、めちゃくちゃ治安悪いけどMONSTA Xとモンベベの大切な時間だったあの日から1年経ったら、今度はキヒョンちゃんとほぼ同じ位置に大夢のブースがあって、ご丁寧にホールの電気が半分消されてるところまで一緒で、緊張で吐きそうだけど、まぁなんとかやれそうだ。
ここまで言及してなかったが、スタッフさんの雰囲気がとても良くて、こちらを明らかに犯罪者として見ていたTXTのイベスタとかもう一生かけて語り継いでやるから覚えてろよという感じ。
アップルウォッチとスマホは禁止でーすと言われて春日と同じ顔でみんながiPhoneだと思うなよ、と軽く文句を言いながら顔を上げると、私の前の人の時間を測っているスタッフのお姉さんが、ニコニコしているのが見えた。
めちゃくちゃ雰囲気良いな、とまた思った。
前の子がかなり粘っている中に通されて、肩をそっとホールドされながら頑張るその子を見送る大夢の横顔をじっと見ていた。
視界に映った景色は、オレンジと紫しか覚えていない。
大夢の大きさを視認した瞬間、一年前のキヒョンちゃんを思い出した。
あぁ、本当に実在してるんだね。
名前は呼ばれた記憶はない。
名札は作っていったけど、特に呼ばれたいわけでもなかったので気にしない。
震えて声が出なくて何も言えなかった與那城さんハイタよりは頑張りたくて、一歩踏み出してmizu先生渾身のネイルを両手を突き出して見せつける。
「大夢くんのためにネイルしたよ〜」
「お〜綺麗!」
「りひろむ色!あ!りひろむエピ教えて!」
「りひろむエピ、さっき、ツーショ撮った!」
「後で載せてね!」
「ん!」
「まもなくでーす」
「また来るねー!」←来ません
ブースを出たあたりで、後ろに並んでいた男の子miniに親しげに挨拶する大夢の声が聞こえた。
あぁ、やっぱりな、と平静を装って荷物を回収し、そのまま会場を後にする。
幕張を出ようとしたらあくにゃんとじいを見つけてゲンナリした。
あくにゃんと村松はどこにでもいる。
早く、一刻も早くmizu先生に会わないと、とボーっとしながらエスカレーターを下っていたら、さっき会ったたろいさんがすれ違い様に声をかけてくれて、自分が名札つけっぱなしだったことに気づく。
與那城さんの時と同じミスである。
命の恩人(たろいさん)にギクシャクと会釈し、ご武運を…と背中を見送った。
コンサート現場でもないのに、無駄に大荷物を担いでフラフラと来た道を戻る。
大夢がネイルを褒めてくれたこと、mizu先生に絶対言わなくちゃ、とそれだけは忘れないように。
イオンの入り口で待ってくれたmizu先生を見た瞬間に、マジで泣きそうになった。
オフラインレポで子供が親に抱き着いて泣いてた話を見る度に、自分も同じ気持ちだったから貰い泣きしてる、今も。
死海マッサージを受けたはずなのに、ハンドベルの騒音に苛まれてかなりグロッキーになっていたmizu先生。
ハンドべル配布してるらしい、イオン幕張。
ごめんね、マジでなんも得もないのにわざわざ着いてきてくれて。
あらゆることがごちゃごちゃになってとりあえず何話したかを聞かれて、そういえば名前も呼ばれていないし大好きも会いたかったも言ってないことをぼんやりと実感する。
この後、船橋の飲み屋まで行くのにどうやって行けばいいのか、とふいに思い当たってヤフー路線で調べ始めたら、mizu先生に「距離どうだった?」と聞かれて何も考えずに「船橋駅のほんとにすぐ駅前!」と返答したら、オフラインの大夢との距離の話だったらしく、リアルアンジャッシュの会話になって思わず顔を見合わせて笑った。
今日半日、いろんな人格のイタコをして疲労困憊のmizu先生とスタバで感想会。
大夢がネイル褒めてくれたよ、と伝えたらとても嬉しそうだった。
嬉しい、嬉しくしてくれて。
大夢の一言で私も嬉しい、mizu先生も嬉しい。
お気づきだろうか、これこそが一つの仕事で二つの成果。
そう、一仕二果である。
そうだ、今日のコンタクトせっかくだから以前Twitterで見た人みたいに取っておこうかな、と思い立ったらちょうどINIフォルダが更新された。
もう18時なことに驚愕する2人。
静かなとこで見ようか、ということになり結局飲みに行くのは諦めていつもの通りカラオケに移動した。
DAMを選んだものの、アカウント作ってログインして歌うのがどうしても面倒くさくてINIちゃんごめんね…と言いながらMONSTA Xの本人映像を流した。
えーん、ウォノちゃん細いよー(泣)
相変わらず右目だけ全然外れないコンタクト、グラスが全部無くなって温かいものしか飲めないドリンクバー、頼んだのに全然来ないフード。
ええんや、もう、何もかも終わったし。
やっと取れたコンタクトを並べて写真を撮ってツイートして、またボーッとした。
INIフォルダを見ていると、た組のあまりの適当さに謎解きとクイズ番組フリークのmizu先生が笑い出す。
自分がやる前は落ち着いて見られなかったレポを、流れてくるだけひたすら眺める。
フェンファンと子供のレポを見て泣くなどした。
フードが来ない。
店員を呼んだら「フードですよね…今作ってます…」と言われてめっちゃ気まずい。
TWICEのドーム公演の本人映像を見る。
女のコのアイドルはいつだって可愛い、脳汁がドバドバ出て回路が焼き切れる音がした。
INIの本人映像を見る。
ツアー行きたいー!と叫んでいたらスキズの京セラが当たって2人でデカい声で騒ぐ。
ホテル取ろう!どこがいい?と聞いたらいきなり「ラブホ!綺麗なとこ!」と言われて戸惑い、とりあえずTwitterで見てブクマしておいたお洒落なホテルを予約する。
なんか今日はすごく良い日だ。
なんやかんやしてたらポテトが来る、想像よりデカいし味も濃い。
次オフラインとヨントンどっちが良い?と聞かれたら多分ヨントンにするけど、オフラインはブチッと切られないし待機中のソワソワも楽しめる人ならおすすめだと思う。
でも、絶対に一人で行かないことをおすすめする。
何かあっても、誰かと話せればそこまで落ち込まないで済むし、何のためにここまで来たんだ…と一人でうなだれることもない。
あとイオン幕張は座るところがたくさんあるので時間潰すのにはマジでおすすめ。(大事なことなので2度言いました、さて1度目はどこで言ってたでしょうか)
今度行ったらmizu先生と死海マッサージ連番することに決めている。
やっぱり未だに何者でもないけれど
INIちゃん結成2周年、3年目に入る節目で振り返ってみると果たして私自身は何が変わったのかと落ち込む。
2年という月日は、流れ去るのはあっという間なのに人が何者かになるには足りないと思う。
色んなことから逃げて、避けて、辛い大変な思いはしない代わりに多分得られるものは、SNSで見る誰も彼もより限定されていて、まぁいっかと自分に言い聞かせるように明日もまた何も成長せずに1日を終えるんだろう。
自分自身の変化と環境の変化と、推しと推しを取り巻く社会が変わっていくことに抵抗が無くなって、しがみついていたものを一度手放してみて、それでもやっぱり生きていくには何かしらの目的が欲しくて。
使った時間、お金、すり減らした精神、体力、人間関係。
得たものより失ったものの方が多いのかもしれないけど、アイドルのヲタクをするようになってからの人生は、確かに楽しい。
どんなに刹那的でも、時にふと我に返る瞬間があったとしても。
いや、言うほど頑張ってないから本当に怒られる、色んなヲタクに。
頑張れないよ、そんなに。
こんなこと言っていて明日突然世界が変わってしまうかもしれないし、INI見てもピクリとも感情が動かない瞬間は確実に来るから。
ちょうどニノが結婚発表した時に、私の興味関心は既に嵐から離れていたように。
ジャニーズ事務所も自分が1番楽しくヲタクをしていた時代とは大きく変わって、会いたいと思う人も行きたいと思う現場も、見たいと思うコンサートも無くなってしまった。
MONSTA Xはもう7人で何かをすることはないし、多分日本でコンサートすることはこの先二度と無いだろう。
色んなところで負った傷を、もう埋まらない穴を、INIで覆い隠そうとしている部分はたしかにあって、本来の用途ではない器に入れているような罪悪感にも似た気持ち。
ごめんね、所詮ヲタクも慈善事業じゃないから。
明日には綺麗サッパリ忘れて、全てを投げ捨てて行ってしまっても許してね。
INIという集合体がある程度揺るがないものとしてそこにあるのは、私にとって精神的な安定に繋がっていて、私が何かで寄りかかりたい時にフッと消えてしまったり、期限が目に見えて決まっているわけじゃない存在というのは、とてつもなく失礼な言い方をすれば都合が良いからだ。
混沌とした視界の中でただ真っすぐ引かれた白い線を見つけたら、自然とその上を歩きたくなるように、今この時点ですぐには居なくならないINIって北極星くらいの重要度で。
スマホがあれば星なんて見なくても方角が分かるけど、ふと空を見上げた時に何もなくても北がどっちか分かるというのは、少なくとも何かに頼らず私自身で物事を判断する軸とそのための知識が自分の中にあるということ。
いつかその白い線が道の先で途切れることがあっても恨んだりしないから、ここまで迷うことなく歩かせてくれてありがとうと言えるくらいの、そういう大人に私はなりたい。
名も無き、無害な存在に。
めざましフェス珍道中
今の時代は便利なもので、各種旅行サイトで往復交通手段付きの宿を思いついその場で手配出来る。
しかし、飛行機の予約は血眼になりながらするくせに新幹線のことをちょっと舐めている私は「まぁ、起きて乗れそうな時間の新幹線乗ればいいやろ」というクソ舐め根性で大阪の宿だけ取って交通手段は何一つ考えていなかった。
6/2、ラポスタと洸人誕生日の余韻も冷めやらぬ中、台風と東海道新幹線ヤバいんじゃね?という情報をいつもの通りTwitterから得る。
いつも疑問なのだが、Twitterやってないヲタクって何を起点にこういう情報得るんだろうか?Yahooニュース?
東海道新幹線といえば、BTCアリツア愛知2日目昼公演が終わった瞬間に、規制退場アナウンスよりも先に「新幹線止まっております」とあっさり伝えられて思考停止した記憶が蘇る。
幸いにも翌日は休みを取っていたため、名古屋駅でさっさと宿を取りM-1を見ながら味噌煮込みうどんを食べていたのであまり困った記憶はない。
それはさておき、今回はめざましフェス16時開演(直前で17時開演に変更されたが)までに大阪城ホールに辿り着かねばならないので事情が異なる。
そして、何故か私が大阪に行く時は雨で交通機関が乱れがちである。
4年前に行ったMONSTA Xの城ホでは開演前に土砂降り、風磨の森ノ宮ピロティホールでの舞台は私が観劇した次の日は新幹線が止まって休演、帰る足がないのでチェックアウトしたばかりのホテルのロビーでまた速攻部屋を取りチェックイン、1日ゴロゴロしながら過ごしたことをすっかり忘れていた。
6/2夜にはもう12月の新幹線運転見合わせの際にTwitterで見た北陸経由のルートがまたRTされてきていた。
仕事中も、今夜中に夜行バスで行くか、それとも朝イチの飛行機で伊丹に飛ぶか?と考えるももうほぼ選択肢も無く、一縷の望みをかけて新幹線で向かうことに決めて就寝。
しかしどうしても動向が気になり5時に起床。
Twitterで得た情報①北陸ルートは無事。②東海道新幹線が動くのは最速で昼。
微妙な時間ならまだ飛行機も取れないことはなかったが値段は当たり前にバカ高い。
昼の新幹線で新大阪に着いてそこから大阪城ホールに向かったらぎりぎり間に合うだろうけれど、大量の人間が東京で足止めを食らっている以上乗れる保証はどこにもなく、別ルートで大阪を目指した方が良いのではないか?と楽観的な自分でも珍しく危機管理的なセンサーが作動した。
とりあえず大阪で身支度を整えればいいと思い、えきねっとで北陸ルートのチケットを予約してから着の身着のままで駅へと向かう。
北陸新幹線は指定席、サンダーバードは初めて乗るので勝手が分からなかったが既に指定席は満席のため自由席を購入。
最初はみどりの窓口か駅の券売機で買おうかなと舐めた事を考えていたが、多分その間にもどんどん予約が入っていたと考えられるので本当に思い直して良かった。
人生初の金沢がまさか新大阪に行くために通過するだけになるとは思っていなかったが、無事にサンダーバードでも自由席に座ることに成功した。
前の晩から寝不足のため、変に浅い眠りで海老のようにビチビチしながらほぼすべての行程寝ていたので、本当に座れて良かった。
目が覚めた時間から7時間ほどかけてどうにか大阪城公園駅に到着。
4年ぶりに見る大阪城ホール、今まで見たこと無いくらい快晴の下で着る服が無いためSUPER BEAVERのロンTを購入。
威尊誕生日だけじゃなくて6月生まれみんなのことも祝えたし、アリツア大阪城ホール公演に参戦出来なかったことがかなり心残りだった私にとってはとても意味のある現場だった。
でもめちゃくちゃ疲れたーーーーーー!
今度は誰かとゆっくり大阪観光楽しみながら現場入りたいです。
おしまい。
いつもここではないどこかに行きたがっている
もうずっと繋がっているフォロワーが、スキズ京セラ連番に誘ってくれた。
本当はお母様と行くはずで取ったのに、たまアリも当たったからと言って声をかけてくれて、その時既にW会員もFCもモバイルも外れていた私はありがたくご厚意に甘えることにした。
結局eプラス先行でたまアリ1公演当たったので運良くたまアリと京セラ両方入れることになり、たまアリに関しては当たった席が400レベル最後列だったことにまた爆笑しながらすっかり後方腕組み彼氏面が板についてしまった元凶(BTC)について考えていた。
2019/9/4を最後に、私は7人のMONSTA Xの現場に入れていない。
というか多分もう二度と無理だと頭では分かっていて、あんなに大好きだったノルハダをもう誰も歌えない(権利的には現MONSTA Xである6人は可能なのかも、まぁ知らんけど)ことも、まぁいっかと3回呟いて忘れることにした。
事ある毎に戻りたいと願う場所がそれまでずっと風磨のソロコン(風areの方)だったのが、ある日を境にMONSTA XのWe Are Here in Japanになり、現場でどんなに熱狂してもフッと冷静になって、スクリーンに映る人が7人のMONSTA Xではないことにガッカリしてしまう時があった。
それでも、不可逆的な変化によって辛い意味で唯一無二になってしまった推しグルへの未練が時間をかけて形を変えたのもあるし、何よりBTC愛知初日でINIのコンサートが私の好きなタイプのものだと分かってから、凝り固まっていた気持ちが急激に解れていく感覚があった。
INIを好きになって、自分なりに追うことを決めた時点でたくさんの取捨選択をしたし、その過程でスキズが最重要項目では無くなっていたことは確かで、一時期はスンミン・リノとあと一人を流動的に取っていたbubbleも解約してしまったしコンテンツも見たいものだけ見ているし日本の番組出演も全てを録画することはしなくなった。
離婚危機のラジオ仕事も終わり、自分の知っていることがどんどん過去の情報になっていっても惜しいとも悔しいとも思わなくなって、手のひらから零れ落ちていくものをただ見ているだけの人間になった。
FCには継続して入っていたしCDもヨントンに積むほどではなくてもとりあえず1枚だけ買ったり、ヲタクでない人から見たら"普通"なんだろうけれど今までとは違うゆるゆるとした、感覚的には茶の間以下になっていた。
それが、去年の7月に代々木で初めてスキズのステージを見て、パフォーマンスに圧倒されたしスンミンのスタイルの良さと生歌の上手さに普通にメロった。
もう一生懸命にコンテンツを追ったり新曲のスミンに必死になったりする熱量が無くても、嫌いになったわけではなく単純に私の体力とキャパシティの問題であって"好き"なのには変わりがなかったということで。
かなり前に、嵐を好きになって初めてヲタクになった。
その当時、ヲタクというものは長く追っていること、今はもう高額転売でしか手に入らないようなソロコングッズや初回限定盤を持っていること、たくさん公演に入っていることをステイタスだと勘違いしていた。
ファンのブログやまとめサイトのようなものでエピソードを調べたり、なにかにつけ新規だ、ニワカだと言われて傷ついたり、FCに入っていなくてもファン名乗っていいですか?みたいなツイートにイライラしたり、とにかく不健康だった。
かなり長い時間を経て、色んな界隈を見聞きして、最近になってやっと自分が趣味としてヲタクするためにはそれらは不適だと理解し、情報を常に追っていないといけない焦燥感はINIのヲタクである今も変わらないけれど、どのみち全知全能の神ではないただの人である私には全てを完璧になんて無理な話であって、泣く泣く諦めた現場も過ぎてしまえば「そんなこともあったね」と言えるくらいにはなった。
本題に戻ると、たまアリも京セラも楽しかったし特に京セラは有り難いことに人生で一番近い位置でスキズ(と離婚危機)を見ることが出来た。
元々、お気に入りの曲以外は推しグルでもあまり聴かない非国民だが現場でパフォーマンス込みで体感する楽曲はやはりどの曲も楽しいし自然と身体が動いて声も出る。
早くINIの現場でも声出ししたいなと思った。
私はもう無理をして何かを好きで居続けようとするのはやめたいし、ただじんわりと好きを噛み締めて一人佇んでいてもいいと自分に対して思えるようになりたい。
ずっとフォロワーとして繋がってはいるけどそんなにたくさん会っているわけではない、けれどもヲタクとしての私をかなり奥深くまで知ってくれているジソンペンが今回一緒に居てくれて、それぞれに一度スキズから距離を置いてまた戻ってきてるのもあって2日間ずっとこの上なく「楽」だった。
一緒に居て気を遣わない(もちろん最低限の親しきものにも礼儀ありはわきまえた上で)人といる時間は楽しいし有り難い、りひろむもこんな感じなんだろうか。
私の中にある何かを好きな気持ちを無理に表現したり、表に見える形で公開しなくてもよくて、ただ自分で抱えたり、抱えきれなくなったら放り出してもいいんだと思ったら昨今のヲタ活推し活ムーブに逆行する形だなと思った。
誰かに見せるためにヲタクしているわけではない、初めからずっとそうだったけれど。
キムスンミンの立ち姿もふとした瞬間のちょっと手足を持て余し気味なところも歌が上手いところも日本語の歌を大切に練習してくれて披露してくれるところもいつだって忠実なワンちゃんキャラを演じてメントに入れてくるところもたまにとんでもなく振り切れるところも好きだ。
綺麗な顔で日本でしつこくプリン好きアピールをしてファミマが企画化するくらい成功しているところも日本語の発語が上手でダンスのキレが双眼鏡無しでも見分けつくくらい凄くて足が長くて気が強くて気高いリノちゃんが好きだ。
離婚危機とかいう、よくわからないケミのことがずっと好きだ。
いつもフラフラしている私と会って話してくれるフォロワーが好きだ。
スキズのおかげで、フォロワーのおかげで楽しい2日間だったし、これからも無理せずに楽しい想い出だけ作れたらいいなと思った。
ボンベイサファイアの色は透明(福岡)
モンベベしかいないアカウントで福岡に2泊3日で行ってきます、とツイートしたらたまたま福岡両日参戦するフォロワーがいたので、何も約束していないのに会えることになった。
人生で2回目の福岡空港でキャリーケースが出てくるのを永遠に待っていたら、グッズ整理券の時間には間に合わないことを悟り、とりあえずタクシーに乗る。
ゴリゴリの博多弁でおじちゃんに話しかけられ、あんまり聞き取れなかったが「夜公演なのに今(11:00)から会場に行くんですか?」と訊かれて何も言えないヲタク。
グッズ売り場にはキャリーケース持ち込み不可なことを現地で知り、勘に頼って隣のホテルに行ったらコインロッカーが空いていた。
100円玉の手持ちがないのでロビーで売っていたチョコを買い、お釣りを全部100円でくれと言ったら快く応じてくれたので次はここに泊まろうと思った。
フォロワーに貰ったひょむに福岡県警の船を見せる。
愛知では買えなかったランダムトレカの開封で、脳内麻薬がドバドバ出た。
公演前に無事フォロワーと合流し、多分この人ましゃたくでBREAK THE 情緒するんやろなと思いながら匠海miniを見送る。
〜割愛〜
りひろむおんぶが衝撃的すぎて膝をガクガクさせながらマリンメッセの外の階段を降りた。
色んな意味で興奮冷めやらぬ中、方向音痴なので前述の匠海miniにほぼ介護されながらレポを打ちつつ博多駅まで歩く。
※STOP歩きスマホ
大抵の店はラストオーダーが近づいており、唯一混んでいなそうだった個人経営のバーみたいな店に入った。
普段外で酒を飲まないので、こういう場合に何を頼めばいいか分からない。
まだ飲んでないのに酔ってるような気分だったので、チラッと見たメニュー表にあった「ボンベイサファイア」の文字に(なんか水色だった気がする、サファイア)と思って勢いで頼んだら、
「飲み方はどうなさいますか?」
と聞いてくる。
ほろよいと翠以外の酒を飲まないので飲み方なんかストレートかロックしか知らない、迷わずロックで!と言った。
向かいの匠海miniに(大丈夫か?)という目で見られた気がする。
出てきたタンブラーの中身を見て、あれ水色じゃないなと知り急にテンションが下がる。
さっき調べたらボトルが水色なだけだった。
というかウェブサイト、配色がりひろむやないかい。
普段酒飲まないのに、新人研修で夜な夜な飲まされたせいなのか「眼の前にある杯は空けねば」という強迫観念が異様に強くて、一口で1/3くらい飲む。
普通に度が強い。
お冷をチェイサー代わりにしていたら匠海miniに「大丈夫ですか?」と聞かれた。
多分大丈夫ではない。
正直一口でもう酩酊してたので、明らかにベロベロになっているのを見て「こんなに酔ってる修さんを初めて見た」と笑う匠海mini。
他人がベロベロなところを見るのはたしかに面白いと思う、本人はそれどころではないけど。
カウンター席では土地転がしてそうな女社長(推定)と経済新聞のコラムでろくろ回してそうな資産家(偏見)が高そうな酒を飲んでいて、改めてINIのアクスタが並んだこちらのテーブルが異様なことを知る。
こんなのが店に来ても普通に接客してくれたオーナーさん、めっちゃ良い人だと思う。
チュ、ヲタク丸出しでごめん。
なんかソーセージとかクリーム明太子パスタとか食べた気がするけどお金をどう払ったのかも記憶がない。
次オシャレな店に行くことがあったら水色の酒出してもらいたい。
もちろんロックで。
ペンラをタオルに持ち替えて
INIが熊本のWANIMA主催ロックフェスに参加するという情報が出たのが7月。
先行では惨敗するも一般でなんとかチケットが取れ、前方エリアも確保して、初めてのフェス、初めての熊本に行ってきました。
邦ロックミリしらの私でも名前と代表曲を知っている名だたるアーティストの中に名を連ねる「INI」の文字。
フェスどころかアイドル以外が出る音楽イベントはもしかして初めてかもしれない、という人間が「INIが出るから」といって気軽に参戦していいものかと躊躇いもありましたが、これからどんどん世界に向けて大きくなっていく彼らが経験する初めての現場に、行ける環境にあるのに行かなかったらきっと後悔するだろうなと思って決めました。
私は歌もダンスも自分が体験したことが無く、技術的なことは何も語れないヲタクで、そして歌がきっかけで大夢推しになったわけでもなく(そもそも日プ期間はフェンファン1pickでした)、今も視聴可能な形で残されている過去の大夢が歌う映像を見ても、歌っている姿に惹かれるということがありませんでした。
ところが
大夢がほんとにフェスから生まれたフェス太郎みたいな面構えでステージサイドからのカメラに抜かれて歌ってて、あの顔が見られただけで熊本まで来た甲斐があったなと感動した#ワンチャンフェス#1CHANCEFESTIVAL2022
— 修 (@peach_prince_K) 2022年9月3日
HEROの終盤、ステージを下手側から映すカメラに抜かれてモニターに大写しになった大夢の横顔が、全身全霊で歌いながらも全力で楽しんでいて、今まで見た中で一番良い表情をしていました。
彼自身を構築する音楽の中でとても大きなウエイトを占めるであろう邦ロックのフェスで、縦に長い野外ステージを埋め尽くす観客を見ながら初めてのステージに臆することなく歌声を響かせるその姿に、想いが溢れて止まらなくなりました。
今まではどうしても、自分に音楽の素養が無いために大夢の好きな音楽のこと、歌で彼が伝えたいこと、活き活きと語ってくれるその良さが理解出来ずに勝手に劣等感に似た感情すら持ち合わせていましたが、理論も理屈も抜きに、目の前で見せてくれたパフォーマンスが全てで、大夢が愛する音楽の素晴らしさを身を以て証明してくれました。
まさに「ここは俺のステージ」って感じで。
どこかで、資料映像としてでも良いから残っていてほしい。
でも、あの日見た景色は自分の中だけに留めておきたい気持ちもあります。
そして新曲の歌詞の匠海パートに「真実を」という部分があってドラマとリンクする内容なのか気になったり、疾走感がありつつボーカルラインもラップラインも光る、ハチャメチャに盛り上がる楽曲が主題歌のドラマで、匠海がどんな演技を見せてくれるのかが楽しみで。
本当は、KCONLAの現地に行けなかった悔しさで熊本行きを決めたところがありましたが、そんな後ろ向きの動機をふっとばして有り余るほどの幸せを、11人がくれました。
フェスからの帰路で見たTGC配信は初めて立つとは思えないほど堂々としたパフォーマンスで、やはりアイドルのINIちゃんの本来の主戦場はそこなんだと痛感して、これからまだまだたくさんやりたいこと、夢を叶えていってほしいし、大夢のプラメを読んで自分の感じたものが間違っていないなと嬉しくなりました。
またいつか、フェスで歌う大夢が見たいなぁ。
あと、単純にフェスっていいですね。
今回はモッシュもダイブもなく、立ち位置指定のソーシャルディスタンス型だったので本来のロックフェスとは様相は異なると思いますが、それでも独特の雰囲気を味わえて心の底から楽しかったです。
お肉も美味しかった…
最後に、OPからお昼のINIちゃんのステージが終わるまで天気がもって、お昼過ぎは少しぐずついたけど18時からのWANIMAさんのステージは少しオレンジがかった夕焼けが見えるくらい天候が回復したのが不思議で、やっぱり柾哉って晴れ男かも。
12時過ぎの、奇跡的に熊本だけ雨雲がない天気図を添えて。